双極性障害II型と共に生きる:当事者としての実感と、知ってほしいこと

こんにちは、キッサ薬局店主です。

私は双極性障害II型という、
「気分の波」が特徴の病気と共に生きています。

普通に働き、社会生活を送っているように見えても、
心の中では「波に揺られながら必死にバランスを取っている」
そんな毎日です。

調子が良いと感じた次の日には、絶望に打ちひしがれている時もしばしば、、、

同じようにメンタル疾患と向き合いながら社会生活をしている人、
周りで支える家族や同僚の方に、
この病気のことを少しでも知ってもらえたら――
そんな気持ちで、今回は「双極性障害II型」についてまとめてみました。


  1. 【双極性障害とは】

双極性障害(躁うつ病)は、
「気分の波が大きい」ことが特徴の病気です。

✅ 気分が高揚する「躁(そう)状態」
✅ 気分が沈み込む「うつ状態」
この2つが周期的に繰り返されます。

→ 私の場合は「双極性障害II型」で、
「軽躁状態」と「うつ状態」が繰り返される」のが特徴です。

「軽躁」は、
→ 少し活動的になる
→ アイディアが次々浮かぶ
→ 睡眠時間が減っても平気
のように「自分では調子が良い」と感じます。

でも同時に、
→ 無理をして動きすぎる
→ イライラや衝動が強くなる
→ 睡眠不足から一気に気分が落ちる
など「その後に落ちる準備が進んでいる状態」でもあります。


  1. 【周りからは「普通」に見えるしんどさ】

II型は「軽躁」なので、
外から見ると「元気そう」「普通に見える」ことが多いです。

→ だからこそ、
✅ 頑張りすぎてしまう
✅ 誰にも助けを求められない
そんな苦しさもあります。

私自身も、
「仕事はできてるから大丈夫だろう」
「周りに迷惑かけたくない」
そう思って無理を重ね、あとで大きく落ち込むことがよくあります。


  1. 【治療について】

双極性障害の治療は:

✅ 気分安定薬(リチウム、バルプロ酸、カルバマゼピン、ラモトリギン等)
・気分の波の振れ幅を小さくします
・薬によって、抗躁効果、抗うつ効果、再発予防効果の程度が異なる
✅ 抗精神病薬の一部
・即効性の期待できる鎮静作用によって気分を落ち着けます。
など薬物療法が基本です。

でも、「薬だけで治る病気」ではなく、
✅ 生活リズムの安定
✅ 睡眠の確保
✅ ストレスコントロール
✅ 周囲の理解
がとても大事だと実感しています。

私自身も「波をゼロにする」ではなく、
「波を大きくしない」「波とうまく付き合う」
そんな感覚で日々過ごしています。


  1. 【働く・社会生活する中で】

私にとって「働く」は大きな壁でもあり支えでもあります。

→ 気分が沈んでも「仕事だから」と起き上がる力になる
→ でも一方で「仕事に縛られ無理を重ねる負担」にもなる

私のように「働けている」=「元気・問題なし」ではありません。

日々、
「今はちょっと無理かも」
「今日はこれだけはやろう」
そんな小さな取捨選択をしながら生きています。


  1. 【同じ病気と向き合う方へ】

同じ病気を持つ方に、私はこう伝えたいです。

「無理しなくていいよ」
「助けを求めていいよ」
「あなたの苦しさは“甘え”じゃない」

私自身、これがなかなか自分に言えないけれど、
文章にすることで少しずつ自分にも言い聞かせています。
まだまだコントロールできていません、
人生って大変だなあと日々感じています。


  1. 【まとめ】

双極性障害は「外からは見えない波」を持つ病気です。

「普通に見える」のに「しんどい」
「やれているように見える」のに「限界が近い」
そんな“見えない戦い”を持つ人が社会にはたくさんいます。

この文章が、

「当事者の声」を少しでも届けられたら。
そして、自分自身の“整理”の一歩になれば――
そう思っています。

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